9月 28 2010

三休橋筋とは

今日は歴史を少し。

当店は、三休橋筋に面しています。聞き慣れない通りの名ですが、実はその名のとおり「三休橋」という橋がありました。

今から470年ほど前、大坂夏の陣の後に、「ふしみ川」と呼ばれていた川が拡張され、元和8年(1622)に長堀川が完成しました。長堀川は東西に流れる川ですが、この長堀川に最初に架けられた橋が「長堀橋(堺筋)」です。次に架けられた橋は心斎橋(御堂筋)で、その中間に中橋と呼ばれる橋が架けられ、三つの橋を休ませる意味合いで出来たのが、三休橋です。

長堀川は、1964年に埋め立てられ「長堀通」と名を変えます。

中橋の地名は今は無く顕彰碑が長堀にひっそりと佇むのみですが、三休橋は、南北の通りの名として残りました。北は中之島の大阪市中央公会堂から始まり、船場を南北に貫いて長堀通の三休橋交差点(橋のあった場所)までを指します。

今では近代建築や旧家が残るレトロな通りとして注目され、電線を地中化して歩道を現在の1.7倍の4.35メートルにまで幅を拡げ、ガス灯が立ち並ぶ通りとして生まれ変わりつつあります。古き良き風景を歩き、佇む。趣き深いひとときを、ここ三休橋筋のシガーバーでお過ごしください。